【中級編】生命保険をもっと理解する~定期保険・養老保険・終身保険~

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生命保険の種類は3種類

生命保険は、加入者に万が一のことが起こった場合、加入者全員から集めた保険料の中から保険金・給付金を支払うことで、金銭面において困ることがないようにする仕組みです。

2022年現在、日本国内では42社の生命保険会社が存在します。そして保険会社が販売する保険商品は、それぞれの会社ごとに商品開発され、生命保険募集人たちによって販売されています。

つまり42社がそれぞれ考案した数多くの保険商品が、毎日いたるところで消費者に届けられているということになります。

ここで1つ問題になるのが、「商品の種類」です。

生命保険には商品ごとの特徴があり、開発する会社や、どの保障に重点を置くかによってもその特徴は異なります。そのため保険商品を選ぶ消費者目線に立ったとき、「保険の種類が多すぎてよくわからない!」という事態をもたらしているのが、現代の保険業界全体が抱える課題の1つでもあります。

しかし、この記事を最後まで読んでいただくと、このような悩みは解決されるはずです。

というのも、生命保険は大きく分けて3種類に分類することができ、それぞれの特徴を知ってしまえば、プロでなくとも容易に見分けがつくようになるからです。

生命保険の種類を理解するためには、死亡保険医療保険介護保険の3種類について知っておくする必要があります。

さらに3種類を細かく分類すると以下の図のようになります。

この分類を覚えておくだけでも商品の種類を見分けることは可能ですが、ここから先はもう一歩踏み込んだ知識を習得することで、それぞれの明確な違いを解明していきましょう。

以降の章では、生命保険の理解において最も重要な「死亡保険」の特徴について記載しています。死亡保険の理解はその他の保険商品の理解にも役立ちますので、現時点で死亡保険に興味のない方でも参考にしていただくことをおすすめします。

医療保険や介護保険についての詳細は別途掲載されますので、そちらも合わせてご覧ください。

定期保険について

定期保険という言葉はあまり馴染みのない方が多いかと思いますが、実は生命保険の原点はこの定期保険であるため、特徴をしっかり理解しておきましょう。

生命保険の本質は小さい資産が万が一のときに大きくなって返ってくることにあります。

つまり少額の掛金(保険料)で加入できて、万が一のときには数十倍、数百倍になってお金を受け取れることが保険加入の意義ということを考えると、安くて保障が大きいという特徴を持つ定期保険は、まさにその社会的役割を果たす真の生命保険であることがわかります。

しかし安い反面、契約時に決めた期間で保障は終了しますので、更新が必要になります。

その際は更新時の年齢で保険料が再算出されますので、一般的に保険料が値上がりすることになるので注意が必要です。(更新のないタイプ(平準払い)の商品もあります)

また以下に挙げる養老保険、終身保険と異なり、貯蓄性がほとんどないため、原則、保険料が返ってくることがありません。(商品によっては解約返戻金が発生するものもあります)

養老保険という言葉も普段からあまり聞くことがありませんが、「学資保険」と呼ばれる、お子さんの養育費・教育費を積み立てるタイプの保険はこの養老保険の応用版となります。

養老保険の最大の特徴は、満期時(保障期間の満了時)に「満期保険金」が受け取れることです。

定期保険は原則、掛け捨てであることから、満期時にお金を受け取ることはできません。この点においては定期保険より優位性があるように感じられます。

しかしデメリットとして、貯蓄性の高い保険商品は保険料が高いという特徴があります。

一般的に定期保険よりも保険料が大幅に高額になりますので、保障を確保する目的の他に、「老後資金」を自分の努力によってつくるという名目になりやすい商品となります。

そのため、生命保険が本来もつ機能の1つ「早期死亡」の備えに加えて、「長生きのリスク」といわれる老後資金の不足に備える側面が強いとも言えます。

終身保険について

終身保険は、最近CMでも頻繁に宣伝されるほど人気の高い商品です。
その最大の特徴は、「一生涯の保障」です。

従来の定期保険や養老保険は、満期を迎えた時点で保障が終了するという特徴がありました。

しかしご存知の通り、これからの日本は「人生100年時代」に向けて医療や介護機能の充実を図っていくことが予想されます。

50年後には今よりもはるかに平均寿命が延びることも十分にあり得る中で、加入時にあらかじめ満期を決めるのはやや難易度が高いように感じられます。

そのような環境下において、一生涯保障が約束されている終身保険を選択することは賢い選択と言えるのではないでしょうか。こうした時代背景から終身保険は昨今、人気を集めているのです。

さらに終身保険の特徴として、解約時に「解約返戻金」が受け取れることも挙げられます。

例えば、70歳の時点である程度の老後資金が貯まり、万が一のリスクにも対応できる預貯金があったとします。生命保険は万が一のときの緊急資金なので、それが必要ないのであれば、保険は解約してしまっても問題ないことになります。

ここで、70歳時点で解約した終身保険から、解約返戻金が発生するのですが、その金額は契約期間の長さや払込保険料累計額に応じて変化します。

つまり契約期間が長く、保険料の払込も終えている場合、今まで払った保険料相当額、あるいはそれ以上のお金を受け取れる可能性があるということです。

この点においては先ほどの養老保険と同様、「老後資金」の積み立てという観点でも選択できるので、保障と貯蓄を兼ねたハイブリットな生命保険として加入できるということになります。

ここまでご紹介した3種類の保険は、加入時に商品選びの重要な指標となるため、これから保険を検討する方も、既に保険に加入されている方も参考にしていただくことをおすすめします。

より良い生命保険を選ぶ上でさらに大事なポイントは、他の記事でも紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。